①倒壊の危険
老朽化が進んだ空き家は、構造的な問題により倒壊の危険が高まります。特に地震や台風などの自然災害に弱く、周辺住民や通行人に危険を及ぼす可能性があります。
②不法侵入・犯罪の温床
管理されていない空き家は、不法侵入や違法な活動の拠点になりやすいです。特に、窃盗や放火、さらには不法滞在者による住み着きなどが問題として報告されています。こうした行為が発生すると、地域の治安が悪化し、近隣住民の安心感も損なわれます。
③雑草・害虫・害獣の発生
空き家が長期間放置されると、庭や敷地内の雑草が繁茂し、蚊やハエなどの害虫が発生しやすくなります。また、ネズミや野良猫、イノシシなどの害獣が住み着くこともあり、周辺住民に迷惑をかけることがあります。
④外観の悪化による景観問題
空き家が長期間放置されると、建物の外観が汚れていたり、劣化が進んでいたりすることで地域の景観を損ないます。これにより、周辺地域の不動産価値が下がる恐れがあり、結果として地域全体に悪影響を及ぼすことがあります。
⑤火災の危険
空き家を再利用することで、快適な住環境を提供することができます。新築よりも低コストで質の高い住まいを提供できる場合もあり、住みやすさを向上させることができます。
⑥近隣トラブル
空き家の管理が行き届かないことにより、隣接する住宅や土地に被害が及ぶことがあります。例えば、雨樋の壊れた空き家から隣の家に水が流れ込む、空き家から飛び散るゴミや枯れ木が隣家に迷惑をかけるなど、近隣住民とのトラブルに発展することがあります。
⑦相続問題
空き家が遺産として残される場合、相続人が複数いると誰が管理するかで揉めるケースがあります。相続人同士で管理や売却の意思が一致せず、空き家が放置されることも少なくありません。
⑧ごみ屋敷化
空き家がゴミや不用品で埋め尽くされ、いわゆる「ごみ屋敷」として問題視されるケースもあります。所有者が長期間家に戻らない場合、ゴミが堆積し、悪臭や害虫が発生することがあります。
＜記事執筆＞
空き家再生診断士 大槻一敬
皆さまの豊かな人生を空き家を通じて応援します。
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